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森高千里にみるストーリーテリングの技法

森高千里は30年前にデビューして、今なお愛されている歌手ですが、

彼女の歌も名曲揃いで、時代を超えてファンを魅了しています。

その秘密として、ストーリーテリングを使った物語調の歌詞が挙げられます。
吉田拓郎は「我々ミュージシャンが、今まで何十年もの期間をかけて作り上げた詞の世界観を、森高が一瞬で破壊してしまった」といったとか。

例として紹介します。例えば「A君の悲劇」の歌詞はこんな感じです。

空港で偶然であった
4年ぶりだわ
あの頃とても好きだったの
あなたのことを
胸がときめいたのすごく
なんだか変よ
背が高くなったのね
魅力的だわ
声をかけたの私
驚いたあなたの顔には
泣き出しそうな笑顔
なぜそんな顔をしたの?

という具合に、時間や場所が示され、4年ぶりに偶然再会した男性についての印象が語られていますが、

物語になっていて、すごく情景が浮かびます。ドキドキしながらその先を聴いてしまいます。

しかも、聴いていくと、どんでん返しがあり、前半はA君の様子が際立っていたのに、後半は歌い手の森高側が際立っています。

 



ストーリーテリングと音楽によって、私たちの記憶に深く刻まれるわけです。

ですから、時が経てば経つほど、懐かしく、感情が蘇ってきます。
森高千里は、イメージを短い言葉で、しかも誰もがわかる言葉で伝える力を持っていました。

英語を多用して、かっこいい言葉ばかり並べた歌詞とは違って、

心に染みいり、長くとどまる、そんな歌詞に出来たのは、ストーリーを使ったからです。


森高千里 A君の悲劇
 


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