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日経MJ掲載 俳優流プレゼン術で表現力アップ 別役慎司
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あなたの人生を変えるコラム

日経MJ掲載「俳優流プレゼン術」の原文を紹介

大変大きな反響で、中国語版の依頼も入った日経MJ掲載「俳優流プレゼン術で表現力アップ」ですが、

誌面の都合で編集されていますので、完全版の原文を掲載いたします。
 

「俳優流 勝つプレゼン術」 別役慎司


 日本人のプレゼンが総じて下手だとか退屈するだとかいわれるのは、「表現力」について学んでいないことが主たる原因です。事前準備にいくら時間をかけても、スライド作成にいくら凝っても、表現力を磨かなければその場をやり過ごすだけの無難なプレゼンに終わることでしょう。人に何かを伝え、人の心を動かすことをミッションとするならば、表現力について目を向けなければいけません。
 表現といえば、俳優がいい例です。ビジネスの場においても、俳優のように、自分の身体や表情、五感やエネルギーを使って人に伝えることを意識すれば、聞き手を退屈させることなく、あなたはこれまで以上の成果を手にするでしょう。

 今回は、「目線」「声」「ジェスチャー」の3つについて、俳優流の勝つプレゼン術を伝授いたします。
 まず目線。多くの方が、手元の資料やパワーポイントのスライドばかり見ています。想像してください。俳優が、手に台本を持って演じていたら、あるいはスクリーンに映した台詞を読みながら演じていたら、あなたは観ていたいと思うでしょうか。当然ながら惹きつけられるわけがありません。これと同じことを多くの方はしています。
 なるべく聞き手に目線を向けなければいけません。プレゼンは舞台であり、あなたはそこに立つ主演俳優なのです。この自覚によって、あなたのプレゼンは変貌します。
 スライドに注目させたいときは、スライドを見て構いません。あなたの見ている先を聞き手も同じように見ます。あなたが聞き手に顔を向ければ、彼らはあなたの顔を見てくれます。自分に注目させたいときは、聞き手を見て、目線を送ってください。
 目線の送り方にルールはありませんが、まんべんなく見ることです。前も後ろも右も左も。誰かを置き去りにすれば、孤独感を感じさせてしまい、あなたのプレゼンは注目されなくなります。

 次に声です。ただ原稿を読み上げるだけになっていないでしょうか。抑揚がなく、棒読みで説明されても、聞き手は退屈するだけです。俳優ならではの話し方テクニックはたくさんありますが、今すぐ実践してほしいのは、声を飛ばすということです。目線と合わせて、声を聞き手に届けてください。会場の2倍くらいの広さを意識して、声を出すのがちょうどいいくらいです。
 声とともに伝えたい情報が聞き手まで飛んでいくわけですが、そのときにただ情報を声に乗せるのではなく、感情も乗せることです。例えば新企画のプレゼンであれば、期待やワクワク感、自信も声に乗せるのです。もちろん表情も伴います。ただ情報を読み上げるだけのプレゼンは早く卒業しましょう。

 最後にジェスチャーについて。多くの方は、身振り手振りが苦手です。そして資料を持ち、パソコンを操作することで、更に身振り手振りを封じます。まずは資料を置いてください。台本を持ったまま演じる俳優にならないようにしてください。
 基本的な身振り手振りというのは、手を上下左右に動かすだけです。両手を同時に動かす時もあれば片手だけ動かす時もあるという程度で、なにも特別な技術は必要ありません。手の平は斜め上に向けた方がいいでしょう。手の平を下に向けると、命令的になります。単純な動作の繰り返しは飽きさせてしまうので、この基本動作に、時折、拳を握ったり、スライドを手で指し示したり、別の動作を混ぜます。
 注意すべきは、身振り手振りがあなたの話している内容と連動していることです。内容と連動せずに、ただ大きく手を動かしても、胡散臭く見えるだけです。自然体でなければいけません。最初は、大きく動かしすぎかなと思うかもしれませんが、ビデオに撮って見てみてください。思ったよりも動きが小さいはずです。

日経MJ掲載 身振り手振り ジェスチャー

 そして、日本人が苦手なウォーキングも重要です。日本人は一カ所に止まって、ほとんど動きませんが、外国人は(TEDトークなどを見てもわかるように)よく歩きます。それは、退屈させないためにもとても有効なのです。
 図をご覧のように、歩くことで、聞き手との距離感が変化し、聞き手から見える顔の角度も変わります。話し手を目で追うことによって、視界も変わり、首も動きます。退屈させないためには、単調さに陥らず、適度に動きを入れることが鍵となります。常に歩く必要はありません。私の場合は、止まっているとき、歩いているとき、それらの動作全てを、話している内容と連動させています。

ウォーキングで退屈させない

 目線・声・ジェスチャー、全てに通じる重要な要素があります。ほとんどの方がその重要な要素をまったく意識すらしていません。それは「エネルギー」です。感情や意志、イメージはエネルギーとなって、あなたの目や声、そして全身から発せられています。手元資料やスライドばかり見るのは、エネルギーをそこにしか向けていないことを意味します。退屈で人の心を動かさないプレゼンになるのは当然です。

 私は俳優として舞台に立つときも、セミナーや研修を行うときも、共通してエネルギーを発しています。このエネルギーが、聞き手の心をつかみ、強い印象や感銘を与え、新たな行動へと導くのです。あなたの身体全体が、エネルギーの発信局だと思ってください。
目に見えるものばかりにとらわれないでください。目に見えない感情やエネルギー、想像力にこそ、人を動かすパワーがあります。それらを目線や、声、ジェスチャーに込めるのです。

 エネルギーを使え 全身がエネルギーの発信局である

【告知】4/30付日経MJに、コラム掲載されます

日経MJの「学ぶ磨く」企画にて、私の記事が掲載されます。
俳優流のプレゼン術について、フルカラー写真付きで載りますので、
お近くの駅売店やコンビニなどでお求め下さい。
発売日は4/30です。

日本のプレゼンは学芸会のようなもの

スティーブ・ジョブズのプレゼンは、全てにわたり演出が施されています。
特に「驚き」をもたらす仕掛けに留意していました。

それは新商品のインパクトを与えなければいけなかったからです。

同様に、通常のプレゼンテーションにおいても、相手の期待をいい意味で裏切る
なんらかの驚きや感心を与えようとするべき
です。

筋も内容も最初からわかっているお芝居は退屈ですし、

感情的に変化のないお芝居は、心に残りません。

演劇と同じように思考してください。

日本人の多くのビジネスプレゼンは、演劇に例えれば、
ほとんど何も考えずにやっている学芸会のようなものです。

(ただし、パワーポイントという小道具を使うことにかけては成熟しています)

学芸会レベルのプレゼンを向上させるのには、

学芸会レベルの理論では無理ですし、いきなりプロ級の理論を本で読んでも無理です。

トレーニングが必要になりますが、役に立たないプレゼン研修でお金と時間をかける必要はありません。
ちゃんと役に立つトレーニングを受ければいいだけです。

そうすれば隔週ペースで学んでも、半年あれば、かなりのレベルになってきます。

プレゼンテーション


新入社員研修に、ビジネスゲームや演劇を取り入れたら、こんなに差がついた

春は新入社員研修の時期です。
私も、新入社員研修を受け持ちますが、まだまだ保守的な考えが横行している今日、

インプロトレーニングを研修に取り入れるという英断を下した企業は本当に素晴らしいと思います。

4/2,3に指導した、某製造業の新入社員研修では11名の高卒技能職が対象でした。

入社して二日目ということもありますが、それにしても真面目でおとなしく、個性がない印象。

受け身で、与えられたことはやっても、それ以外には応用が効かないという様子。

一日目は、ビジネスゲームを半日ガンガンやりました。

やはり知識ではなく、体験が大切。体験を通して、気づくことが多く、根が真面目なだけにすぐに気づきを吸収していました。

また、楽しむことすらはばかっていた空気も徐々に解け、お互いにコミュニケーションを取り、チームワークを発揮できるようになっていきました。

これが理論中心の研修であれば、このような目に見える変化は感じ取れないでしょう。
 

一日目のラストには別役版白熱教室を。
熱い議論をしたかったところですが、皆堅実派で、悪くいえば「会社の優れた歯車になりたい」という感じでした。

二日目は、一日演劇作り。

既存の研修観に支配されていれば、演劇をすることにどれだけ意義があるかわからないでしょう。

しかし、パワポなどで講義をするよりも、圧倒的に知識が染みこみ、遥かに研修効果を上げるのです。
それは社内の人事の方が見て、「え? こんな子だったの?」と認識をすり替えられるほどです。

今回は製造業ということで、会議術、5S、QCD、PDCA、ほうれんそう、チームワーク、対象意識というものを入れ込みました。

それらを全て、頭で理解するのではなく、演劇を作るプロセスの中で、体験として否が応でも実感するのです。

だから理解度が違います。

小道具作り、衣裳作りの際には、限られた予算で納期に合わせて、品質にこだわりながら製作しなければなりません。

物があふれかえるので、整理整頓も考えないといけないですし、小道具班と衣裳班の連携・協力も必要です。

そして彼らにとってとても大きいのは、同期の人たちと固い絆が結ばれることです。

体験型研修はこれだから強い。

一人ひとりの個性が発現して、全体の力になる様子が見て取れました。

最後の演劇発表はとても良かったです。

ある意味「会社の歯車でいい」と思ってた受講生たちですが、
自分に制限を設けず、チャレンジすることの大切さを学んだ、という声が結構ありました。

新入社員研修に演劇やビジネスゲームを取り入れる
 


ゲーミフィケーションとシアターゲーム

いわゆる、鬼ごっこやテレビゲームなどの、遊びを超えて、

ビジネスにゲームを生かしているのが「ゲーミフィケーション」です。

最近はゲーミフィケーションに関する本も増えています。

ゲーム性を教育に生かすという試みでしたら、俳優訓練の歴史ほうが

ビジネスのゲーミフィケーションより遥かに長いし、徹底的に研究されていると思います。

私が中心となって日本の演劇界に取り入れたシアターゲームは、

素材を当たれば数百種類、いや千種類を超える量です。

シアターゲームは、ゲームごとにルールが違い、また伸ばす人間力も異なります。

集中力を育てるゲーム、

判断力を育てるゲーム、

コミュニケーション力を育てるゲーム、
などたくさんあるので、私は総じて「人間力を鍛えることが出来る」といっています。

ある意味、ゲームは万能のツールなのです。

創意工夫次第で、色々なゲームが出来上がります。

私自身も、オリジナルのゲームをたくさん生み出してきましたし、

ゲームを行っている最中に新しいルールを付け加えたり、応用版を閃いたりします。

非常のイノベイティブでもあるのです。

殻を破り、人間の眠れる能力を引き出してくれます。

シアターゲームの魅力とゲーミフィケーション
 


海外のようなスピーチ・プレゼンをしたければ、トレーニングする意識を持たないといけない

TEDトークや、オリンピック招致プレゼン関連の本がここに来てかなり出版されてきました。
 

しかし、これらを読んだところで、日本人が真似することはできません。

実践で教わらないと、体得することはできません

理論やテクニックでは、うまくいかないことがよくわかると思います。

ただ、日本人の講師から学ぶよりも、海外の講師から学ぶという姿勢はよいですね。

ですから、私も、ポール・パーカーという演劇学校講師を招いて本質的な伝える力を教えてもらうワークショップを企画しているのです。

日本人のプレゼンと、TEDトークらに見られる喋り慣れたトップクラスの外国人との間には、結構な差があります。

その差は、本を読んだくらいでは埋まりようがありません。

東京オリンピックの招致プレゼンもかなりの練習量であったように、

(それでも、わかりやすく効果の高いものしか教えていない)

トレーニングとフィードバックが必要だという意識を高めていかないといけません。

そもそもスピーチやプレゼンを「学ぶという意識」自体が低いのです。

少数の学ぶ意識を持っている人でも、表面的なテクニックやノウハウを仕入れることが学ぶことだと勘違いしています。
 

マーティン・ニューマンや、ニック・バーリーらの最近のプレゼン本を読むのはいいですが、

そのあとトレーニングする場所を求めてこそ、身につくことが出来ます。

 

 


緊張に強くなる、本番で勝利する秘訣

「真っ白にならないためには? その秘訣を教えてあげます」

というPRを見たことがありますが、そもそも真っ白になるという経験は、俳優でも少ないことです。

真っ白になってしまうことが頻繁にあるというなら、かなり緊張に弱い、本番に弱いということになります。
 

ここでいっておきますが、緊張に強くなる、本番に強くなる方法はありますが、

テクニックや理論はあてにしないでください。

 

緊張は心と体の問題です。

テクニックや論理でなんとかなるものではないのです。

そんなものに頼っていたら、ますます緊張に弱くなる恐れがあります。

とにかく即興です。

即興こそ、緊張に強くなる黄金のメソッドです。

というのも、緊張というのは、未来に対する不安や恐怖から生じるものです。

未来が約束されているのであれば、緊張する理由はなくなります。

プレッシャーも同じです。

未来はよくわからないもの。

よくわからない未来に対する対策として必要なのは、テクニックや理論ではなく、体験の積み重ねです。

即興は、よくわからない未来に慣れ親しみ、自分の力に変えてしまう体験を得られます。
回数を重ねれば、準備をしていなくても、乗り切れることを知ります。
それだけでなく、準備をせずに即興的に振る舞うことが、とてもクリエイティブで楽しいことだとも気づきます。

緊張に弱い、という人はたくさんいます。

緊張に強くなった、という人は世間ではあまり聞きません。

緊張に強くなるというのは、ダイエットに成功するよりも難しいことなのかもしれません。
 

即興です。即興が緊張に強くさせます。

緊張に強くなる


「波に乗る」の文字通りの意味とは

人間は適度な刺激・プレッシャー・ハードルを望んでいます。

それらが強すぎると圧倒感になり、弱すぎると退屈感になります。

 

ミハイル・チクセントミハイという学者は、そこをよく研究した人で、

適度な領域をFLOW(フロー)と呼びました。

ただ、フローの領域に入るには、技術も高くなっていかないといけません。

技術がついてこないと、無力感になります。
 

 

これを「波に乗る」という言葉で説明しましょう。

サーファーが波に乗るのをイメージしてみて下さい。
 

波が大きく、速度も速ければ、波に乗れず、圧倒感を感じてしまいます。

波が小さく、速度も遅ければ、刺激は乏しく、退屈や物足りなさを感じてしまいます。

 

いわゆる「波に乗る」とき、最も楽しく波に乗れるときというのは、

自分にとってちょっと難しいと思える、やや大きく、やや速い波を見事につかえまたときです。
 

物事においても、この状態が続くと、どんどん進行していきます。

ノリノリになります。ただ、自分にとってやや困難だと思えるレベルなので、ちょっと失敗が続いたりすると、

やる気が削がれる恐れがあります。チャレンジャー精神を持っていなければいけません。
 

よく、大きな夢ばかりを掲げて、実行に移せない人がいますが、

それは自分も乗れないような大きな波ばかりを待って、いつまでも波に乗れない状態です。

波に乗る


全く関連性のない2つのテーマから、わずか1分の準備時間で10分話す

ようやく特設ページも出来上がり、本格始動した「インプロ・スピーチ・フェスティバル」について。

これは、即興で話す全く新しいパブリックスピーキングです。

テーマは1つか2つ。

クジ引きで決められます。

テーマとなるクジは、観衆があらかじめ書いておきます。

テーマが2つになる場合は、ちゃんと関連づけて話さなければいけません。
 

そして、準備時間は1分。

スピーチ時間は5~10分。

出場者の出来から、観衆が優秀者を投票し、優勝者を決める大会です。
 

インプロスピーチフェスティバル ←詳しくはこちらを! 出場者募集中です。

著書「誰でも人前で台本なしに10分間話せるようになる本」で公開している、実演動画がちょっと注目を浴びました。

テレビをつけて、画面にぱっと出てきたテーマから、準備時間10分で10分以上スピーチするということを実践しているのですから。

これは、私の生徒も皆出来るようになっているので、ことさら難しいとは思いませんが、

人前で話すことに抵抗感や苦手意識を持っている人にはビックリすることかもしれません。

今回、インプロスピーチフェスティバル開催に伴い、近い形で私が実演してみました。

今度は、準備時間1分で5~10分話すというものです。

テーマの抽出法は、著書で紹介した実演動画と同じです。
2回やってみました。
ノーカットで収録しているのでご覧下さい。

これは出たテーマが、「炊き込みご飯」と「ビッグデータ」。7分ほど話しています。

これは出たテーマが、「500万」と「医療ミス」。10分話しています。

あなたもこんな風に即興に強くなり、どんなお題でも楽に話せるようになりませんか?

 


営業マンのマニュアル化問題を解決する

営業マンのセールストークがマニュアル化している場合、
そして営業マンがマニュアルに依存している場合、

いくら内容が良くても、断られているケースが多いことでしょう。
 

マニュアル通り、なんの変化もない機械的なトーク、陳腐な売り文句、これらは人を退屈させるだけです。

 

俳優の世界でもそうです。コンスタンチン・スタニスラフスキーは「紋切り型を排せよ」といいました。

ゴム版のように同じ演技を繰り返していてはいけないのです。
 

例え、かつて誰かが成果を挙げたセールスをマニュアル化していても、

マニュアルにしているときには、時代遅れで、賞味期限が過ぎています。

例えマニュアルがあったとしても、それに依存しないで、即興的に変化させていかなければ営業の継続的な成功は厳しいでしょう。

ダニエル・H・ピンクが、「21世紀は台本なしに即興的に人を動かす時代」といったのは、

情報の不均衡性が消滅しつつあるからです。

昔は営業マンは、情報を売り物にしていました。ですから、優位に立てたのです。

今は、顧客のほうがネットで調べて、情報をたくさん仕入れていることがあります。優位には立てません。

人間力と即興力で勝負していくことが出来ないと厳しい時代なのです。

営業マンは、テクニックやノウハウや知識に頼るのではなく、インプロトレーニングを行っていかなければいけないのです。

 

営業マンのマニュアル化対策にインプロトレーニング


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